【読み物】悪態姫とプーさんの生活改善(恋愛小説風味でヨーグルトを宣伝)

（あぁ…もう、なんで私ってこうなんだろう）

リナは恋人のモリと喧嘩をした後でいつも反省する。

今回だって、原因は実にくだらない。
風邪を引いたリナのためにモリが選んできた差し入れが、どれもこれも気に入らなかったのだ。

「私が果汁100%じゃないジュース飲んだことある？おかゆだってせめて鮭なら食べたのに梅…よりにもよって梅！全然わかってない！」

(せっかく買ってきてくれたのに、あんな態度ないよね)

「ごめんね」と部屋を出て行ったモリの悲しそうな顔が浮かんで、リナはため息をつく。

（私の風邪でGWの予定もつぶしちゃったのに…）

だいたいモリは優しすぎる。
学生時代のあだ名が「プーさん」と言うだけあって、ぽっちゃりとした愛嬌のある風貌。
そんなモリは、美形が選考基準と噂される広告室のリナと付き合い始めてからずっとお姫様扱いで大切にしてくれる。

リナだってモリが本当に大好きなのだが、素直になれない性格でつい悪態をついてしまうのだ。

先日も会社の健康診断結果を見せ合ったとき、メタボに片足を突っ込んだモリの数値を見て

「いまから要経過観察がいくつもあるなんてどうするの？長生きする気ないの？お腹回りなんてセンチじゃなくてメートルじゃない！」

なんて言い過ぎてしまったことを後悔していたのに、この始末。

（こんな私じゃ、すぐに嫌われちゃう）

リナはモリが自分にはもう会いたくないのでは、と想像して泣きそうだった。

…ガチャガチャ

「ねぇ、今度は100％ジュースと鮭のおかゆ買ってきたよ！」

合鍵で部屋に入ってきたモリが、満面の笑みで両手のビニール袋を掲げる。

「リナが風邪を治してる間、俺も体に優しいもの食べようと思ってほかにもいろいろ買ってきたんだよ～」

そう言ったモリはリナが横たわるベッドの下に腰かけると、どこか得意気にビニール袋の中身を披露し始めた。

「えーっと、これが糖質半分のラーメン、ビタミン入りゼリー、鉄分ウエハース、それからなんと！血圧と血糖値と中性脂肪にもいいヨーグルトだって！」

リナは「ドヤッ」という効果音がぴったりなモリの顔を見て、吹き出した。

「糖質半分でもラーメン選んじゃうところがモリね！」
「ラーメンはやめられないからせめて、と思ってさ～」

モリは頭を掻きながら続けた。

「リナさ、この前の健康診断のときに、長生きする気ないの？って言ったじゃない？」
「うん、言ったよ」
「あれってさ、俺とずっと一緒にいてくれるつもりだから言ったんでしょ？だから、リナを心配させないために体に気をつけないとって思ったんだ」

リナは驚きで目を見開いたまま固まっていた。

あのとき言い方は可愛いげのないものだったけれど、確かに今のモリと、将来のモリを心配して言っていたからだ。

（モリと長生きしてこれからもずっと一緒にいたい…って思ってたの、わかってくれてたんだ！）

モリはリナのジュースの好みや苦手な食べ物をわかっていなかったけれど、もっと大切な、リナの気持ちをわかってくれていたのだ。

その事実がリナはうれしくて、ベッドから飛び出しモリにしがみついた。

「いつも素直じゃなくてごめんね。差し入れもありがとう…」
「こちらこそ、こんな俺と付き合ってくれてありがとう。リナならもっとかっこいいやつとだって付き合えるのに…」
「ばかね！私はモリのこのプーさんみたいなお腹も気に入ってるの！でも、二人で長生きするんだから生活改善してよねっ」

慣れないことを言ったリナの顔は真っ赤だ。

「うん、できることから頑張るよ」
「私と同じように過ごせば少なくともいまより痩せるはずなんだから、GWの間はこっちにいたらどう？」

もうリナは恥ずかしさの限界を超えて、言い終わる前にベッドへ飛び込んだ。

「じ、じゃあ遠慮なくそうさせてもらおうかな。とりあえず服とか持ってくるね」

…ガチャガチャ

モリが出ていく音がする。

リナはモリが買ってきた「体に優しいもの」のラベルをチェックすると、早速ネットショッピングで検索し始めた。

（これが届いたらよろこぶかな）

そしてモリが驚いたり喜んだりする姿を想像しながら、ひとりでクスクス笑って買い物を続けるのだった。

おわり

******

登場人物の名前は、あれです。

モリとリナが、と繰り返し口から出せば…

多分リナは「血圧と血糖値と中性脂肪にもいいヨーグルト」を箱買いしてモリに毎日飲ませることでしょう(*´ω｀*)

来年はモリの健康診断も安泰そうです。

■ほんとにネットで買えます■

森永乳業　トリプルヨーグルトドリンクタイプ100g×12本「クール便でお届けします。」

トリプルヨーグルト×はてなブログ特別お題キャンペーン
「トリプルヨーグルトを宣伝してみよう」

Sponsored by 森永乳業